ペットショップの仕事は辛い!何が大変!?店員が語る体験談5選

あなたはペットショップの仕事をどう思いますか?
ペットを販売する仕事。楽そう、楽しそう。そんなイメージがあるかと思います。
大好きな可愛い動物達に囲まれ、触れ合い、好きなことを仕事にしてていいな、なんて思われがちです。
間違っていない部分もありますが、しかしその裏側には想像とはまた違った実態があります。

我が家には犬と猫と金魚を飼っていて羨ましがられる事もありますが、散歩や掃除など彼らのお世話は思いのほか大変です笑

ペットショップ店員も我々飼い主も 命あるものを相手にしているので、疲れたから、面倒になったからといって飼育放棄することは許されないんです‼

ペットショップでの仕事、生き物を相手にする ということはどういうことなのか。
ペットショップ店員さんの体験談をご紹介します‼

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経験者が語るペットショップの実態

A子さん
ペットショップで働いて感じたことはまず、キツイ!!これは体力的にです。朝はペットを店頭に出す作業から始まり、給餌、掃除、開店準備、体重測定、ケージの洗浄、洗濯、動物たちの寝床作り、通院、品出し、仕入れた動物たちの引き取り、などなど。覚悟はしていましたが想像を上回るハードさでした。消化しきれないくらいのボリュームです。
B子さん
私はペットショップで働いて4年半ですがとてもハードな職場です。何よりも辛いのは売上ノルマがついて回る事です。そして犬猫のスタンダードの知識(ドッグショーに出すレベルの専門知識)や動物保険の資格取得だったりと自主的な勉強も欠かせません。お客さんからは可愛い動物に囲まれて良い仕事だねなどと言われますが、好きであればあるほど感情を押し殺さねばならない状況もあります。
C子さん
ペットショップの社員になるのは正直お勧めできないです。私はアルバイトでしたが店長は凄く大変そうでした。生体販売で高額なので責任重大です。給料も15万程だったみたいですし、全責任を背負い休みもほぼなかったですね。本社会議の為、毎週のように県外に日帰りで飛んでいました。給料の面やあのストレス度合いを考えると並大抵の人には務まらないなと思います。
D子さん
生体販売でもグッズでも売るのが仕事です。私はおもちゃ感覚で動物を買っていく客に、そしてそれを進めなくてはならない自分に我慢が出来なくなり辞めました。お客の中にはろくにお世話もせずに「この子動き悪いから交換して」という人もいます。しかしながらそんな人でもお客様なんです。「命」を「売上」として考える仕事は無理でした。本当に動物が好きならお勧めしません。
E子さん
動物達をお金を産む道具としか考えていない所もあれば、パートナーと考える所もあります。仕事の大変さや待遇面などお店によって様々です。酷いお店ばかりじゃないですが、そういうお店が多いのも事実です。

動物が好きじゃないと続かないような仕事に思えますが、経験者達は動物が好きならお勧めはしないと口をそろえて言います。

もちろん全ての人に当てはまる訳ではありませんが、ペット業界は、ただ動物が好きなだけでは務まらない、楽な仕事ではないという事でしょう。

ペットショップの仕事内容とは?

動物を販売するだけ?いえいえとんでもない!物販とは違った、生き物だからこその責任ある重要な仕事もあります。

生体販売

販売に関する業務全般のことをします。接客、レジ打ちなどが主な仕事になります

お客さんにアドバイスをしたり、動物達やグッズなどの説明をしたりとコミュニケーション能力と幅広い知識が必要となってきます。動物達との触れ合いもありますが、お客さんと接する機会が多いためまさにペットショップの顔といってもいい存在ではないでしょうか。

生体管理

ご飯をあげたりトイレ掃除、ブラッシング、爪切り、動物達の健康管理など私達がペットショップでよく目にする光景がこの仕事になります。

お店によって取り扱っている動物が異なるので必要な知識、覚えることも様々です。
物ではなく、命ある生き物なので日々のお世話が必要になってきます。何よりこれが他の職種と違うところではないでしょうか。

商品、店舗管理

動物をはじめ、ペット関連グッズの発注や販売の仕事です。商品の在庫を確認したり、足りない商品を補充したりします。

ペットやフードなどの関連商品も含めて仕入れや棚卸し、売り上げ計算などの商品管理や店舗運営の補助をすることもあります。

その他にも店舗の掃除やそれぞれの動物の特徴を説明するPOPを作成したり、お客様が見やすく探しやすいレイアウトで売り場の整理をします。

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給料はどのくらいなの?

正社員として就職した場合、初任給は10万円代前半となることが多いでしょう。年収は200~400万円程度、アルバイトやパートの場合は時給800~950円程度。

勤務年数やスキルなどによって昇給するのが一般的です。デパートやホームセンターの中にあるような小規模の店舗が多いので、残業代やボーナス、退職金がないようなところも多くあります。仕事量の割には給料が少ない…。高年収が見込める職場ではありません。

いくら動物好きでも稼ぎたい人向けの職種ではないことは確かです。
逆に給料は二の次、生活に余裕があり、中身を重視した人にはペットショップに向いてるかもしれません。

好きなだけじゃ務まらない!?ペットショップのきついところ

生体管理

一番神経をとがらせなければいけないのが動物達の健康管理。特に月齢の低い動物は少しの環境変化で体調を崩してしまいます。魚は輸送でのストレスで弱ったり死んでしまうこともしょっちゅうあります。

一日に何度も体温を測ったり室温や湿度にも気を配らなければなりません。
生き物が相手なので決して油断も手抜きも許されません。少しの油断が動物を死なせてしまう可能性もあるのです。

動物との別れ

動物達はあくまで商品です。いつかは別れがきます。
分かってはいても、過ごした期間が長ければ長いほど情が沸いてしまうものです。

新しい飼い主さんが見つかり嬉しいと思う反面、寂しい気持ちも入り混じります。それはまるで娘、息子を嫁、婿に出すような親の気持ちです。割り切って仕事をするのもなかなか難しいですね。

肉体労働

動物のお世話から始まり、お店の準備、掃除、品出しなど休む暇もないくらいの肉体労働です。ペットフードなどの重たい荷物を運ぶことも多々あります。腰痛には特に気を付けたいところです。

手荒れ

動物達への感染症を防ぐためにも衛生管理は徹底しなければなりません。なので手洗いの回数が尋常じゃないです。おまけに消毒。

あっという間に乾燥してあかぎれたりぱっくり割れてしまったりと、肌トラブルは避けられません。仕事中はハンドクリームも塗れません。肌の弱い人はなかなか厄介ですね。手荒れが原因で辞めざるを得ない場合も無きにしも非ず。

まとめ

ショーケースの動物達がいつも元気でいられるのは店員さんのきめ細やかな体調管理と日々のお世話があってこそです。
楽で楽しそうと思われていたペットショップでの仕事も決して簡単な仕事ではないことが分かりましたね。

  • 販売だけじゃない。雑用から動物の健康管理までボリュームある仕事量
  • 手抜きは許されない‼命に係わる責任ある仕事
  • 休む暇はない。小さいものから重くて大きいものまで品出しや動物たちの移動。体力勝負!
  • 手荒れがひどい。
  • 高収入は期待するな。動物が好きで仕事が好き、お金は二の次と考える人は向いてるかも♪

 

どんな仕事よりも尊い命を守るとても責任のある仕事です。確かに大変で辛い事もあります。しかしその中にも喜びと悲しみ、試練や充実もありやりがいを感じられる仕事でもあるのではないでしょうか。

ペットショップに限らず、どんな仕事も沢山の努力と苦労の上に成りたっていることを忘れないで下さいね。

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