転職アドバイザーのOKIです。
仕事柄、たくさんの方が転職相談に来られますが、皆さんさまざまなお悩みを抱えていらっしゃいます。
そのなかでも、持病をお持ちの方や、体調不良に悩まされている方からの相談も徐々に増えてきています。
急に体調が悪くなることがあるから、平日フルタイムで働くことができないかもしれない・・・
持病があっても安心して働ける職場はあるの?
体力的にキツくて、営業職から事務職に転向したは良いものの、人手不足で毎日残業の日々・・・
職場の上司が病気に対する理解がなく、辛くても我慢するばかり・・・
皆さんもこのようなお悩み、抱えていませんか?
今回は、バセドウ病で辛い思いをしている方に焦点を当て、最適な職場で働けるように、アドバイスをしていきたいと思います!
目次
そもそもバセドウ病って何?
バセドウ病は、甲状腺の活動が異常に活発になり、それによって甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、全身にさまざまな症状を引き起こす病気です。
発症率は男性よりも女性に多く、特に20~30代の方に発症することが多いことが知られています。
さらに、日本では200~500人に1人がかかっているという統計もあります。
有名人だと、歌手の絢香さんやXJAPANのYOSHIKIさん、プロサッカー選手の本田圭佑さんなどがバセドウ病であることを公表されていますね。
バセドウ病の人が避けた方が良い仕事3つ
人によって症状が軽度~重度と個人差はありますが、
バセドウ病の主な症状としては
- 動悸が激しく、疲れやすい
- イライラする
- 手が震える
- 汗を異常にかく
などです。
体力の消耗が激しいので、体力勝負の仕事は避けた方が良いでしょう。
バセドウ病の方にとっては負担の大きいとされる、できる限り避けたい仕事をご紹介していきます。
①立ち仕事
バセドウ病は、ホルモンが活発になることで、身体が常に全力疾走している状態になります。立ち仕事の仕事は体への負担が大きいためおすすめはできません。
<立ち仕事の例>
- 営業職
- 販売職
- 接客業
②ストレスが多い仕事
この病気の明確な原因はまだ分かっていませんが、一説では「強いストレス」が関係しているということも言われています。
仕事において、職場環境は極めて重要です。
残業の多い職場や、人間関係が殺伐としている職場は、ストレスを溜める要因となるので避けたいところですね。
どのような仕事でもストレスは生じるものですし、ストレスと感じる事柄にはそれぞれ個人差があります。
自分がストレスと感じる事柄を自己分析し、人間関係や仕事量など、できるだけストレスとなる要因を排除できるような環境を選択する必要があります。
③夜勤、早朝勤務のある仕事
体のバランスを保つためにも、夜勤や早朝勤務のある仕事は、体へ大きな負担がかかります。
<夜勤、早朝勤務のある仕事の例>
- 看護師
- 介護職
- IT系(データセンター勤務など)
バセドウ病の人に向いている仕事4つ
ここで、バセドウ病の方におすすめな仕事を、4つほどご紹介します。
①事務職
やはり立ち仕事と比べて、事務職は基本的に座って作業をすることが多いので、体への負担は少ないのでおすすめです。
また、病院やクリニックに勤める人は、他の職種と比べて病気に対する理解度が高い傾向にあります。医療事務などを優先的に探しても良いでしょう。
②時短勤務可能な仕事
近年、増えてきている時短勤務可能な仕事。
育児や介護などの事情でフルタイムで働けなくなった方が一番多くいる印象ですが、
その他にも病気などでフルタイムで働けなくなった方が活用されているケースも増えてきているようです。
ただ、会社によって時短勤務を活用、導入しているかどうかはさまざまですので、事前にしっかりと調べておくようにしましょう。
③同じ業務を行う同僚がいる仕事
状態によってどうしても遅刻や欠勤が必要となる場合があります。その際に、自分にしかできない仕事を担っていると、職場全体に迷惑がかかってしまうことになります。
例としておすすめなのは、コールセンターです。
大勢の従業員が同時に作業するといったように、自分一人が欠勤しても全体の仕事に重大な影響がでない職業が望ましいですね。
④在宅ワーク
在宅ワークは自分のペースでできるのでおすすめです。
<在宅ワークの例>
- ライター系
- データ入力系
- 内職・手作業系
- アンケート・モニター系
- 技術系
- 専門知識系
<おすすめ在宅ワークサイト>
とはいっても、転職できるか心配・・・
いざ転職しようと思っても、病気のことを伝えたら会社は受け入れてくれないんじゃないか・・・
と不安になることもあると思います。
でも、大丈夫。転職先は見つかります!
日本ではいま、人手不足が喫緊の課題となっています。
これからも、少子高齢化は加速していきます。働き手が少なくなっていく中で、いかに人材を確保して成果を上げていくかが求められています。
皆さんの力は必要なのです。
しっかりと探せば、一人ひとりに合った仕事は見つかるものです。
転職したあとの3つの心構え
晴れて転職成功!となったあとも、実際に働きはじめてから、順風満帆とはいえない可能性があります。
症状が思ったより悪化してしまい、休む日々が続く
病気に対する理解がある会社だと思っていたけど、直属の上司は全く理解を示さず、思い仕事をふられてばかり・・・
このようなことを感じることもあるでしょう。
無理をして、余計に症状が悪化することを防ぐためにも、転職してからの心構えを胸に刻んでおきましょう。
①きついときは休む
一番大事なのはあなたの体です。
仕事は探せばいくらだってあります。
その職場に一生いないといけない訳でもありませんし、せめて○年は続けなきゃなんて思う必要もありません。
責任感の強いあなたは、ついやめれずに頑張ってしまうのでしょう。
きついときは休むことを、勇気をもって実行しましょう。
②病気に理解のない会社は見切る
もしきついのであれば、上司に相談、もしくは人事に相談して、今後の働き方を一緒に考えてもらいましょう。
会社は、社員の雇用を守っていくことも一つの仕事です。
もし、守ってくれないような会社であればそれまでです。
病気に対する理解を100%してもらうことはとても難しいことです。
ただ、会社によっては病気の人に対して寛容で、働き方も柔軟に考えてくれるところも必ずあります。
③ストレス発散を定期的にする
体調が悪いことで、つい我慢をしてしまうなど、バセドウ病の方は他の人よりストレスがたまりやすい生活をすることになりかねません。
自分なりのストレス発散法を見つけ、ときには友人や家族に愚痴を吐いて、スッキリした気持ちで仕事に臨みましょう。
まとめ
健康を維持する一番の得策は、
何よりも「ストレスを減らすこと」です。
ストレスが全くない状態は、今の時代ではほとんど難しいことで、
若干のストレスは、危機管理にも役立つものです。
ただ、無理をすることは、体にとってよくないことですよね。
体と心はいつでも繋がっているのです。
どんな境遇の人にも言えることですが、
自分にとって働きやすい職種や環境はなにか?を考え、自分に合った仕事に就き、働く楽しさを見つけていけたら良いですね。